那須 若喜旅館さん

花浅黄

2020年03月31日 21:49

先々週の栃木県の話が続きます。
日帰りは少々キツイので一泊する予定で取ったお宿が
那須温泉の若喜旅館さん。
コロナウィルスが流行る前に予約をしてあったのですが、
たまたま9室だけのこじんまりしたお宿だったのでそこそこ安心感が。

展望が良いお部屋をお願いしました。
 

古い湯治の温泉街なのでどちらのお宿もかなり老築化が進んでいますが、
こちらはリフォームした跡が伺えてかなりガンバッテいる感じ☆
水栓も古いタイプ(レバーを上げると止まるタイプ)でしたが
ピッカピカに磨き上げられていてお掃除が行き届いています。
アメニティーも充実(今どき大抵省略されているソーイングセット付き!)、
ゆかたと足袋まで用意されています(足袋は勿論都度持ち帰り用)。
夕食は部屋食で一度にドっと出されるのではなく、
懐石が順番に配膳されてきます。

先ずは前菜。
春らしい彩りが嬉しいです。

















椀には白魚。 続いてのお刺身では私のアレルギーに対応してエビの代わりに帆立が

強肴はとちぎ和牛の陶板焼き。
ところがこの日がお勤め初日だったという若い中居さん、
自信満々に材料が乘った左画像のお皿を陶板の上に直置きして
『これで焼いて下さい』と着火して去っていきました(; ・`д・´)
『えっ?コレでいいの?』と聞いても『大丈夫です!』 
いやいや・・・(^-^;
後から入って来たベテランさんが『やっだーーー!!』と平謝り。
なかなか面白いボケ加減でした(^▽^;)

焼き物は甘鯛の若狭焼。下に名産品の湯葉の旨煮が敷いてありました。
煮物も良いお味。

最後は栃木米こしひかり。
蓋付きの可愛らしい焼き物に入っていたのは牛そぼろで、
自家製なのか山椒が効いていて美味しく、お腹いっぱいでしたが
ご飯もペロっと食べてしまいました。
デザートはこの時期当然”とちおとめ”
間違いなく美味しかった~☆

元板前の主人に言わすと、ちょいちょい出来合いを温めた料理も入っていたようですが、
温かいものは温かく、冷たいものは冷たく良いタイミングで提供して下さって、
たとえそうではないにしても、作りたてを頂いているように美味しく頂戴しました。

翌朝の朝食は食堂でしたが、
目にも楽しく食欲が湧く品ぞろえ。
ご当地自慢の生卵(御用卵)が残念ながらアレルギーの私に、
焼きたての卵焼きを運んできてくださって、
なかなか朝食にまで気配り下さる旅館は今まで無かったので
嬉しかったです(#^^#)

温泉も、屋上の展望露天風呂1時間貸切サービスと、
大浴場は清掃時間を除くほぼ24時間OK。
源泉がかなり熱かったので正直大浴場はゆっくり浸かるどころではなかったですが、
露天風呂は眺めが良く、緑や紅葉の良い時期ならもっと感動的だったかもしれません。
帰ってきてから改めて宿のホームページを見てみたら、
昨年フジテレビで放送された『こんな休日どうですか・・・』というバラエティ旅番組で
ウッチャンはじめ、バカリズム、日村、武田真治といった面々が、
まさに私たちが入った展望露天風呂に入ってロケをしていた動画が
紹介されていました( *´艸`)
 
古い温泉旅館は今生き残りを賭けて大変な時期。
私も信州へ来たばかりの頃はペンションで働いていたので
宿泊施設のサービスについては気になるポイントが一杯。
大浴場に『只今検温中なので少々お待ちください』の札が
ずっと出しっぱなしになっていたり、陶板焼きの失敗などもありましたが、
そのくらいは旅の思い出に笑って過ごせること。
他のサービスでかなり努力をされているところが端々に垣間見れて
好印象の若喜旅館さんでした~。

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