直江津名物『継続だんご』

花浅黄

2022年05月21日 23:19

そろばんみたいに綺麗に並んだツヤツヤのおだんごたち(=゚ω゚)
色は地味だけど妙に写真映えします( *´艸`)

先日ちょっぴり県境を超えて新潟、
といってもすぐお隣の上越市直江津へ出かけてきました。
せっかくなので地元らしい和菓子は無いかと検索してみたところ、
新潟といえば”笹団子”がどうしても有名ですが、
直江津には『継続だんご』というちょっと不思議な名前のおだんごが
100年以上の歴史をもって愛されているとか。
水族館もあるので長野へ来てから20年ほどの間に何度か訪れていますが、
初めて聞く名前。

あった、あった、元祖といわれている三野屋さんの『継続だんご』
入っていたしおりにその由来が書かれていました。
簡単に言うと、明治時代直江津の地区に開設された米穀取引所が
成績があまり振るわず閉鎖が決まった時に、市民が反対して運動した結果
継続されることになり、それを記念して『継続だんご』と名付けて作った
おだんごが人気になった・・・ということらしいです。

林芙美子さんの有名な自伝的小説『放浪記』に、そのおだんごを食べて
死を考えていた作者の心が癒され、希望を与えてくれたという一節が
書かれていることで、さらに名物となったとか。
見た目、みたらしだんごの様ですが実際食べてみてビックリ!!
白あんをお団子状にして、表面だけ焼き目をつけてあり、
ツヤツヤしているのは仕上げにかけてある寒天。

それほど甘味は強くはありませんが、主人は1串食べて
『次の手は伸びないナ・・・』(*_*;
多分普通のおだんごだと思って口に入れたら全然食感が違っていたので
脳がギャップについてこれなかっただけかと。
その証拠に、さすがに残り全部を私も食べられずに置いてあったのを
翌日ペロっと食べてましたから(笑)

でもこれはたしかに縁側にでも座ってお茶飲みながら
1本食べるのが普通においしくいただける量かと。

私の母方の田舎、香川県にも三本松というところに
『ぶどう餅』という名前の地元銘菓があって、
それも”餅”とついているものの、小豆こしあんを丸めて蒸したお菓子。
そちらになんとなく似ていて私には懐かしい味わいでした

関連記事